2009-01-01から1年間の記事一覧

御用心、御用心

http://www.asahi.com/shimbun/prc/20090711.pdfこういうの読むと、マスコミ関係の人とはうかつに話も出来なくなりますね。

人生の折り返しについて

動く南木佳士先生をはじめて拝見しました。 自らの鬱体験を静かにかたっておられました。 あきらめる、の語源は「明らかにして認める」ということ。自分自身の限界を見極めよ、ということでしょう。 医師というのは人の死に数多く立ち会う職業です。自分自身…

なんじゃこりゃ

http://s01.megalodon.jp/2009-0629-2014-46/www.47news.jp/CN/200906/CN2009062901000580.html内視鏡を使った「食道静脈瘤の除去手術」ってなんでしょうか。 小生の知らない間に、静脈瘤治療の画期的方法が開発されたのでしょうか? 血だらけの食道で、出血…

安全の確保について

事故とは、危険源と人が接触することにより生じる。 多大な慣性質量を有する自動車を、人間が動かすから事故が発生する。人間が自動車を動かそうとしなければ、交通事故は生じない。今の技術で自動車事故を0%にするには運転という行為を禁止するしか無い。 …

あまり言いたい事は無い

現場と遠く離れた所で現実とかけ離れた決まりを作る人がいて、現場が振り回されている というのが今の日本の病根だろう。 某大阪の首長の脱官僚の焦りは理解できる。某横浜の首長とはスタンスが違う。遅れて来た根っからのアジテーターだ。 自分も「現場に権…

拝啓 吉田勝 様

現場から:荒涼とした医療 と題された毎日新聞の記事を拝見いたしました。 http://s03.megalodon.jp/2009-0618-2324-40/mainichi.jp/area/kanagawa/news/20090613ddlk14070279000c.html 老衰と脱水症状で救急搬送されたお父様の件、胸が痛みます。どこの病院…

涙を流す自由人

最初に結論を申しますが、医師は単なるエンプロイー(被雇用者)ではなく、自らの意思で職務を遂行するボランティアとしての扱いが妥当と考えます。病院における生産的手段とは、建物でも検査機器でもなく、知識、経験、技術……なのですから。 医師こそが手段…

病院で死ぬ事

病院でのお見取りの話。 基本的に自分は、受け持ち患者さんの最期は見届けたいと思っていました。 ただ、それが負担になってオーバーワークになったら本末転倒、という意見も理解できます。 勤務医が体と精神を休め、翌日の患者さんに万全を期すなら、そうす…

医師は魅力の無い職業なのだろうか

時々そう自問しています。 多くの医師が、子息を医師にしたくないと言います。 つまり、医師という職業は、社会的地位、収入等のメリットと、その職務内容を比較すると、必ずしも 良い職業ではない、ということになります。 それでも医学部人気はとどまる事…

新鮮な驚き

最近、以前ほどネットを見ていません。 何か分からない件があったら検索するとか、 自分と比較的感性が似た人が、このニュースをどのように考えているかな?とか。それ以外の時間は、 朝早く起きて、海岸沿いに長い散歩をするとか 光が徐々に強くなって景色…

死を考える

自分自身の死とか死後の世界を考えて恐怖におののく生き物は人間くらいだろう。 あるいは、「不老不死」などというものを望むのは。 医学というのは、死を後のばしにする学問/技術体系であろう。 死は避けられない。理不尽だ。そしていつ来るか分からない。…

花粉症あれこれ

あまり知られてないけど、すごく効果のある花粉症対策まとめ http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20090406/p1ちょっと感銘を受けるエントリです。でも専門家に言わせれば、 「新しめの抗ヒスタミン剤を飲んで、ステロイド点鼻薬を使う」 これだけで、悩…

限定的Wiki@医学分野

勤務医の絶対数が足りない。ならば、開業医を病院に巻き込むしか無いと思う。 外国で行われているオープンベッドがどういう形の物かは実感が湧かないけど、 上昌広先生がおっしゃることは理解できる。 http://nuttycellist.blog77.fc2.com/blog-entry-1370.h…

近況報告

少しずつ、普通の生活に慣れて来ています。 週に4日も家族と夕食を囲むことが出来ると、なんだかすごく悪いような気がします。 先日ある事で長男を叱って、口答えされて、むーっとしたのですが、 「いつの間に、背が伸びたんだ」と内心驚きました。 キャッ…

基金

なにやら、基金が作られるらしいですね。 あれこれ言いたくはないのですが、要は出口の問題かと。 ストックされたお金が、地域で働く医師のために使われるのかと。自分が地域で働いた頃は、給料は120%くらいだったかなと。 でも、地域に赴く理由は、お金じゃ…

外来と入院の棲み分け

入院を受け持つ医者は、いわゆる外来診療は免除されるべきです。 フォローの再診に限り、OK でないと、潰れます。 夜中起こされて、朝8時半から外来なんて無理です。

少し、仕事をしています。

少し、仕事をしています。 内視鏡とか、外来の穴埋めとか。 特に、準夜帯の外来が好きです。 今まで「なんで昼間に来ないのよ!」と怒り心頭だった患者さんに 笑顔で接することが出来る。新鮮な体験です。 無論患者さんもお帰りになる頃には笑顔です。 今は…

突然ですが、勤務医を辞めることにしました。

今までお世話になった方々、師とも言うべき患者樣方、本当にありがとうございます。篤く御礼申し上げます。

伝わる、ということ

はじめに言葉ありき次に、それを伝えてくれる道具がある。 ボクがそれを使って書いて誰かが読んでくれる 誰かが「ああそうだなー」と思えば読んでくれるけど、 逆の気持ちなら黙殺してしまうかもしれない。 あるいは、全くかけ離れた話をしても、通じないか…

重さを背負わせてくる人

某M氏のブログで「よさ」の引き受けと取り付け騒ぎというのを読んで、うなってしまった。実際田舎でそう言う目に遭ったこともある。知らず知らずのうちに、自分が背負わなくてもいいものがどんどん背中に積み上がっている恐怖って確かにある。ある日気が付く…

御用心 御用心

死期は序を待たず。死は前よりしも来らず。かねて後に迫れり。人皆死ある事を知りて待つことしかも急ならざるに覚えずして来る。沖の干潟遥かなれども磯より潮の満つるが如し。

死と向き合う

今日のクローズアップ現代で、最近死を扱う映画や小説が注目されていることを知りました。 青木新門さんという方が、納棺夫日記という本を書かれたそうです。 青木さんは、死者を扱う仕事を通じ死と向き合うことの大切さを訴えています。死と生を峻別し、生…

曳かれるウシが辻で見廻した秋空だ

卒後研修が揺れている。 期間を1年に短縮するとか、専修科目を減らすとか。 研修の地域指定を強制するなどの話もある。当初の表向きの目的は、幅広い知識と経験を若手に積ませることだったはず。 それが、裏目的の「医局人事支配の剥奪」がものの見事に成功…

あれから3年 経ったのかしら

福島大野病院事件、 2006年2月18日にK医師が逮捕された衝撃は忘れない。 どこで見聞きしたかは実はよく記憶していない。でも、言いようの無い絶望感は忘れない。 自分たちがしょっている仕事のリスクを世間がどのように受け止め、評価しているのか、 まざま…

医療事故調査委員会

医療事故調査委員会の説明会が、各地で開かれているようです。下記で知りました。http://mric.tanaka.md/2009/02/03/_vol_18_1.html#more議論を(と呼べる水準なのかは別として)読んでいて残るのは疲労感のみ。非医療者の側は、きっちり説明さえすれば訴訟…

看護師と仕事をしてきて感じたこと

仕事がら、看護師がいなくては始まりません。生検とかポリペクとか、介助者にも、センスのいい人、悪い人というのはあります。 個人的な印象では、田舎に行くほど、外れた人は少なかった。大きめの病院で5人以上内視鏡部に看護師がいるところだと、大概問題…

少々疲れてきました

相変わらず、患者さんの転院先探しに四苦八苦しています。ケースワーカーもご家族との対応で疲れ気味です。 受け入れ先が、どこも満床で待ち時間が長いですし、患者さんに医療上の不安定要因があると、難色を示されることが多いです。話がほぼまとまりかけて…

DPCの弊害

メタストロンという薬があります。 前立腺がんをはじめとする骨転移の痛みに、すごく効果のある薬です。専門家に言わせると「造骨性の転移には効くが、溶骨性転移にはあまり効かない」らしいのですが、消化器系の骨転移にもそれなりに効果はあります。 とこ…

300を見た

何週遅れの話かわからないのですが、ついに「300」見ました。 いくつか気になる点はありましたが、基本的に原作に忠実な印象でした。ラムダの盾とか、空が暗くなる弓矢とか。 肉体美の応酬。悪く言えば漫画チックなんですが、主役達の言動に日本の戦前教育を…

見放された患者と共に闘う、密着がん難民コーディネーター

家に帰ってビールを飲んでいたら、TVでこんな特集をやっていました。 何でも、医者に見放された(あるいは医者と考えが合わなくて)途方に暮れた患者さんと寄り添って生きる方だそうです。 その方が活動を始めるきっかけになったのは、前立腺がんに線源を埋…