人生の折り返しについて

動く南木佳士先生をはじめて拝見しました。
自らの鬱体験を静かにかたっておられました。
あきらめる、の語源は「明らかにして認める」ということ。自分自身の限界を見極めよ、ということでしょう。
医師というのは人の死に数多く立ち会う職業です。自分自身の死について思う事は少なくありません。
彼は40歳を目前にして人生の方向転換を強いられる事になります。ゼロにリセットされた状態から新たな価値観を見いだす苦闘が始まったと言います。「生き抜く」ということは、他の何かを犠牲にしなけらばならない。ゆえに「生き抜く」ことは「後ろめたい」ことだといいます。そういった感情を抱えながら生きていくことを忘れてはならないのだと。