2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

明日はどっちだ?

ふだんTVは余り見ません。特にドラマなんて、やってる時間に帰れるはずも無く、木更津キャッツアイを切れ切れに見た程度。さて、日曜日夜の某医療系ドラマが巷で評判なので、先週録画したものを見てみました。長期入院患者に退院を迫る医者(遠藤先生)が悪…

バケツ一杯の空気

今週はかなり忙しかった。疲れた。昔読んだSFで、未来の地球は酸素が買い占められて、生存するには酸素スタンドにコインを入れなければならない、という荒唐無稽なものがあった。 日本の未来がそうならないことを祈る。

医療の効率

http://kurie.at.webry.info/200807/article_35.html日本の医療は世界的に見て高効率だというエントリ。 これをさらに高効率化するのは、金の卵を産む鶏の腹を割くが如し。物資不足、熟練工の不足、ガソリンの粗悪化に泣かされ続けた誉エンジンの歴史を再現…

地中海病院

http://ncode.syosetu.com/n0204e/novel.htmlいわゆるweb小説ですが、巧みです。医療に関わる方も、そうでない方も、複雑な読了感におそわれることでしょう。医療は利潤を追求すべきではない。 しかし、患者さんの求める物が、自分の理想とかけ離れた物であ…

More Today Than Yesterday

お口直しに、Spiral starecaseの名曲です。 staircaseではないことに注意。

黒い炎

検査や治療が立て込んでいると、最後の方の治療が17時過ぎに開始になってしまいます。あるときご家族から「なんでそんなに遅くなるんだ。説明が無いのはおかしい」とひどく怒られました。「外来とか他の検査とかが立て込んでて」と話しても理解されず悲しか…

剖検カンファレンス

剖検カンファレンスというものがある。 大学病院で、患者さんがお亡くなりになられたあと、大概は病理解剖が行われる。どんな夜中でも病理医が電話一本で駆けつける。 ご家族にとってはご遺体を傷つける訳で、誠に気の毒なのだが、患者さんの体の中で何が生…

絶句

ある超有名ブログでのコメント 先生のところは助産師の募集はしていますか? もししているなら、かなり興味があります。 転職を考えていますが、私のように何でも出来るベテランにふさわしい所を探していました。後輩や学生の指導にも私は結構定評があるらし…

消費文化がもたらした恐るべき幻想

ロハスメディカルで小松秀樹氏と内田樹氏が対談している。 http://www.lohasmedia.co.jp/medical/pdf/33-talk.pdf http://www.lohasmedia.co.jp/medical/pdf/32-talk.pdf財政面では、今の政治に期待するのは止めた。人のココロがすべてを決めるのだろうと。…

魯迅いわく

「古人は、書を読まなければ愚人になる、といった。それはむろん正しい。しかし、その愚人によってこそ世界は造られているので、賢人は絶対に世界を支えることはできない。」 他分野の方のページがココロの支えになっています。知的な断片がココロのパズルの…

辺境病院のつらさ

僻地病院に勤務する本当の辛さは、本来人的設備的に受け入れることが難しい超重症患者をどこにも送ることが出来ない時、身にしみる。 地理的に3次救急病院が百キロはなれている、とかより、送り先のココロの問題。 大学病院に患者を紹介しようとしたら、二…

三つで五百円

小唄 端唄 長唄 都々逸 歌謡曲 アル ゼンチン タンゴからコンチ ネンタル タンゴ シャンソン オペラにウエスタンから ラテンおミュージックまで 三つで五百円でございます いかがでございましょうか… ご存知、西条ロックさんの「三つで五百円」です… さしず…

8月20日

そして、ことの行く末をかたづを飲んで見守るでやんす。 巷間で崩壊云々言われておりますが、誰よりも切実にこのことを感じているのは、同業者達であります。

救急雑考

medt00lz様の7月7日エントリから、黒猫様のコメント。 一次、二次、三次なんて分けてもあんまり意味無くて、、、救急車は近くて受け入れて貰える病院へ放り込んで、医師に渡してしまおうとする傾向が強い。 専門外の患者が運ばれて来そうになったときに、…

Freedom at Midnight

最近、空気が甘く感じるようになってきた。 梅雨から初夏の夜の香りが一番好きだ。 甘やかに鼻腔と肺を満たす。 昔バイクに乗っていた頃、こんな季節の夜に走るのが好きだった。

他分野にはないインパクト

友人(非医療者)の奥さんが出産で大変なことになったらしい。 前回出産もそうだったので帝王切開となったが、術後出血が止まらない。 「いやーバケツ一杯ぐらい輸血されたっけ?」 彼は笑うが、彼の幸運は産科病院が大学病院から15分くらいのところにあった…

病院の新陳代謝

10年ほど前、酷い場面に出くわしたことがある。 20年ほどその病院に勤めていた外科の先生が、心ならずも退職されることになった。 仲間内の送別会でその先生が男泣きされて、びっくりした。 内視鏡とか検診とか行き場所はあったのだろうけど、その先生は…