明日はどっちだ?

ふだんTVは余り見ません。特にドラマなんて、やってる時間に帰れるはずも無く、木更津キャッツアイを切れ切れに見た程度。

さて、日曜日夜の某医療系ドラマが巷で評判なので、先週録画したものを見てみました。

長期入院患者に退院を迫る医者(遠藤先生)が悪役みたいです。師長がフォロー入れてますが、遠藤先生は自分の母(植物状態)の延命にこだわるという矛盾行動を見せてるし。地方の市民病院、30億も負債があるんですか。。
主役の医師はネクタイをしめて、爽やかなシャツを着てるなぁ。うちの病院だったら、感染対策ナースに首閉められそうだ。
なにやら、退院になった患者さんを美男美女が、夜、雨の中探しまわっている。(ERでも似たシーンあったけど、意味合いが全然違う。)
過去にどうやら大学病院でトラブルがあったらしい。

ここまでは見ますた。
感想ですが、社会的入院は共有財産であるはずの病院の迷惑利用です。他の病人が治療を受けるチャンスを奪っています。押し掛ける家族達に対して「あなたがたが病院の負債を増やし、経営を悪化させ、病院の存続を危うくしているのがわからないんですかっ」と遠藤先生に一喝していただきたかった。
当院でもそうですが、身寄りの無い人には、病院のソーシャルワーカーが民生委員や福祉事務所のケースワーカー(生活保護担当)と相談して対応するのが普通です。というか義務に近い。そんなことも知らずに歩ける患者を社会入院させよという見識を疑います。
ドラマを作る人は依然ぬるま湯の中にいるようです。医療崩壊をテーマにしているのなら尚のこと、安直なストーリー展開は罪深いと思います。

少なくとも、今の自分が時間を使うにあたって、明日のために体力を温存すべきと感じました。卍