看護師と仕事をしてきて感じたこと

仕事がら、看護師がいなくては始まりません。生検とかポリペクとか、介助者にも、センスのいい人、悪い人というのはあります。
個人的な印象では、田舎に行くほど、外れた人は少なかった。大きめの病院で5人以上内視鏡部に看護師がいるところだと、大概問題がありました。
実際、難しい手技をするときは、後輩医師が助手についてくれると、安心感があります。自分がその手技をやったかどうかで、見えるものが違うようです。

最近看護師教育が4年制の大学となりつつあります。
前の職場では付属の看護師学校で講師をしていたのですが、後年教えた学生が自分の職場に来ると、妙な印象がありました。
学生時代一生懸命で高得点だったのに、実戦では、ちょっと。そういう人は、内科よりはある程度パターンが決まった科の方がいいような気がしました。

現時点で医者がとても少ないので、看護師の皆様のお世話にならざるを得ませんが、たとえ1対7看護にしようが、看護師が看護以外の職務に追われるのなら意味がないことでしょう。むしろ補助的な職員を増やし、看護師の負担を減らすべきだと考えます。逆にいえば、看護師の仕事をアウトソースすれば、そう看護師は必要ない。
医師にそれをさせ、「看護学」とか「看護診断」とかに邁進したのが、大学病院でした。

建設的意見では、内視鏡の介助は看護師ではなく、メカに強い専任の内視鏡技師がすべきでしょう。
看護師は定期的に看護部からの指令で異動があります。折角教えて慣れた方がいなくなるのはつらいものです。