Superということ

異国に日本のものを持ち込むというのは難しいだろう。
ましてや「うどん」
四国から出てきて、最近日本を席巻している。
つい1‐2年ほど前、簡素な某店を、半ば馬鹿にして訪れた。

まず、なんというか、汁の味が。
すごく透明で旨いのである。魚介系特有の臭みがない。
麺が、すごく平滑で、口の中で抵抗が無い。
でも、噛むと凛とした、適度な抵抗感がある。

ノックダウンされた。
50年近く生きてきて、うどんが旨いと感じたのははじめての経験。
しかもセルフの店。1ぱい2-300円くらいだっとか?

確かに、コレを異国で流行させたら、どんなに痛快だろう。
でも、
外国人は日本人ではない。
そもそもそこに彼の誤算というか、甘さがあった。
外国人店員に経営者の理想が伝わっていたのか?
はなはだ疑わしいものである。

イデアは良かったよ。
でも、継続して、クオリティーを高めていく真剣さ
細心さ、用心深さがあったのかと。
彼自身の人間性は繊細だったのかも知れないのだけれど。



成功するには、それら全てを満たした上で

幸運の女神のスマイルが必要だったのかな、と。