狭い日本

チェルノブイリの事故の事を知った時、同じことが日本で起きたらどうなるかと暗然とした。
なにしろ、日本はウクライナとも比べ物にならぬくらい小さい。
その、チェルノブイリの10分の1ほど放射性物質をまき散らす事故が起きた。
政府がしたこと。
放射線の被ばく許容線量を引き上げた。

現実に即した対応といえばそれまでかもしれない。
しかし、政府は福島第一原発の爆発直後の記者会見でこう言っているのだ。

「格納容器が健全だから、建屋が吹っ飛んでも全く問題ない。もっとも、ないよりあった方がいいのだが。」

その後の経過は皆さまご存じのとおり。

小佐古 敏荘氏が参与をお辞めになったからと言って、小生にはその重大性が今一つピンとこない。
ただ、これから遺伝子を次代に伝えていくべき子供たちの許容線量が大人の半分でいいという政府のセンスが理解できない。
もう、これは日本という国の、民族の継承を断念したという風にも聞こえる。大げさにいえば。
狭い日本に原発が50余基か。
うち1基は進退窮まった状況らしいしね。


土に根を下ろし、風と共に生きよう

などと言うには、我々は現代文明の果実を貪りすぎたということなのでしょう。
土を汚しては生きていけないんだ。