現代社会の愚かさ

某NHKの放送から。

ドイツでウンカロアボという風邪薬が売れているそうだ。
原材料として南アフリカ原産のペラルゴニウムという植物の根が使われる。
ところが、その植物が不法採取で、絶滅危惧リスト入りしたそうだ。
貧しい現地人たちを扇動して白人の仲買人が買いあさり、根こそぎ採取する。
これでは絶滅するのも時間の問題だろう。
こうした状況に、最大消費地であるドイツ企業は他人顔である。
ペラルゴニウムが絶滅すれば、一番被害を被るのは、当の製薬会社なりドイツ人であろうに。。。
かって甘草からグリチルリチンが、麻黄からエフェドリンが抽出されたように、現在、タミフル八角から、コンブレタスタチンがアフリカのブッシュウィローから抽出される。プリアルトは巻貝から発見された。

資源の保護はなかなか難しい問題である。甘草にしろ、日本で栽培したものと中国内陸部産のものでは薬効が違うらしい。これも資源問題となりつつある。まあ、現段階で無尽蔵に近いネオジムを、資源保護を理由に輸出制限するよりは、理解できる話である。


タラの芽を取る時、全部取ってはいけない。少し残せば、来年も取れるよ。子供時代、野で友人が教えてくれた。

小学生程度の知恵を持てない現代人。

限りある医療資源を濫用し浪費する日本人は笑えんか。