上澄み派

スーパーカー消しゴム、というのがあった。
たしか、中学のころ。
弟が小学校の校庭にいるはずなので、呼びに行った時、異様な光景を目にした。
暮れなずむプール横の階段の縁に、子供たちが群がっている。
スーパーカー消しゴムのレースである。
ボールペンで消しゴムをはじく。お尻を押すと芯が出て、横の小さなぽっちりを押すと、芯が引っ込み、お尻がつきだす。そのお尻の反発力でスーパーカーは驀進する。(その手のボールペンは随分前からあった気がする。そのころメジャーになったのはシャーペンだった。)
なんだかなー、と思いながら、弟を家に連れて帰るのに苦心した記憶がある。
それも、2−3年のはしかのような現象だった。
スーカーパー消しゴムはガチャガチャという、コインを入れて回すとカプセルが出てくる機械で手に入ったと思う。
それも、ついぞ見なくなった。

造った大人たちの本来の意図から外れて、しかもかなり日本全国広範に、数年だけのブームを巻き起こしたことは、面白い社会現象と思う。
http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/archives/875



ある作家がエッセイで「上澄み派と沈殿派」などと表現していたが、ブログなどというものは、上澄みの最たるものだろう。
「面白い」ということは、作者の本来の意図から離れたところに存在するのかもしれない。

だから、ブログ医師も上澄み。
実態は相変わらず沈殿してます。。。