地域医療貢献加算

例えば、バスでお年寄りに席を譲ったとしましょう。
荷物を持ってあげたとしましょう。
道案内したとしましょう。

そうしたときに「お礼です」と30円出されたら、どう感じますか?
善意とか親切とかモラルに対価を付けるのって結構難しくないですか?

逆に、「ああ、この点数が明細書に書かれていたから、薬の飲み方とか、風邪とか、ちょっとした頭痛とか何でも休日でも夜中でもいつでも何度でも電話していいんだな」と権利意識が肥大する可能性はないですか?

大学病院時代は、自分より確実に多い給料を貰っている某職員から、翌朝に確認可能な、実にしょうもない内容の電話を深夜帯にもらったものです。それでも、ポケベルは肌身離さず持ち歩いていました。それが自分の仕事だったから。

その次に勤めた、某官立病院職員と話していて、同じ話をしているはずなのに、随分見方がちがうものだ、と感心たものです。ぼくらが同じ職場で働く職員の方々のご苦労を分からないのと同様に、(逆も真なりですが、)お役人にも医者の気持ちがご理解いただけないようです。
今回の真相は、政務官の理想が事務方の帳尻合わせの口実に利用された、といったところでしょうか。


いずれにせよ、やってみられればいのでは?
近所の開業の先生が病気でもないのに3月いっぱいで閉じられると聞きます。
時代は後戻りはしません。ただ歩くのみでしょう。