医師不足と過剰

いま、医師は足りないの大合唱です。
でも、自分が医師になったときは「医師は絶対過剰になるから、はやく就職できる病院を探せ」でした。
ことほど左様に、世評や常識など当てにならぬものはありません。
世の中皆のものが正確に未来を予測出来たら、政治家も役人も必要ありません。
(一体ものの役にたつのか、という議論はさておき)

で、自分の意見ですが、多分5年は医師不足傾向が続くと思われます。その先は分かりません。気持ち的には逆張りです。日本の経済が充実した医療を支え続けることが可能か、も含めて。
結論を申しますと、今の時点で医師増員はもう遅い。間に合うまい。ミッドウエー海戦の空母甲板で「敵艦隊見ゆ!!』と地上攻撃用の爆弾と魚雷を交換するようなものです。
今の苦境を安易な智慧で乗り切ろうとするのは諦めた方が寧ろよろしいということです。

何かするならば、医師増員以外で方法が無いか考えること。
いくらでもやりようはあるでしょうに。