整形と形成の違い

整形外科は医学の中では比較的新しい部門で、教室として成り立ったのは戦後だと大昔に聞いた。
大学時代、整形外科の授業は今ひとつ面白くなかった。骨切り術とかの講義を受けても今ひとつピンと来なかった。早期診断されなかった先天性股関節脱臼やら臼蓋形成不全の患者を一人連れて来て、彼の経験を語らせ、今後の治療をどうするか考えろ、という切り口だったら、今頃小生は整形外科に進んでいたかもしれない。


整形外科は英語でorthopedic surgeryと言うが、そもそもの意味は、orthoは正しくする、矯正するという意味で、pedicは小児(小児科はpediatrics)。orthopedic surgeryは「子どもを矯正する外科」というのが本来の意味。

  18世紀頃はくる病、カリエスなど脊柱・四肢・関節の変形を持った子どもが多く、それをいかに矯正するか、ということが原点となった。
引用元
ttp://www2.kmu.ac.jp/openSeminar/open09/04akagi.html



さて、形成外科と整形外科の区別のつかない人が新聞記者にも多いらしい。
http://s01.megalodon.jp/2009-1127-1037-45/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091126-00000074-jij-soci



紛らわしいから、いっそ骨大工ではどうか、という自虐の声もあるらしいが、骨関節外科あたりが無難な名称じゃないかと思う。