崖の上の日本医療

漢方医療が危ない!?事業仕分けに疑問続出
http://www.news.janjan.jp/government/0911/0911143150/1.php

小生は東洋医学を正式に学んだわけではない。あくまでも本業の傍らに使用して来た門外漢である。
その有効性を明らかに感じ、愛用している薬を上げる。

1)大建中湯。消化器術後患者さんでこれを使用した方も多いだろう。術後イレウスの予防に欠かせない薬である。
2)麻黄湯。インフルエンザに有効性あり。エフェドリンを含有することで知られる。
3)芍薬甘草湯。肝硬変で見られる反復性のこむら返りに有効。
4)小柴胡湯。慢性肝炎で有効。昔はよく使われたが、インターフェロンとの併用で間質性肺炎が生じる事が報道された。以来、単独でも余り使われなくなった。インターフェロンを使う予定の無い方には今なお有効なのは疑いも無い。
5)抑肝散。最近認知症に有効である事が判明した。特に攻撃的行動、幻覚などに効く。メジャートランキライザーで見られる錐体外路症状や急激なADLの低下が無く非常に使いやすい。

門外漢でもこれほど有効性のある薬剤を上げられるのに、保険適応を外すとは、一体どういう人が事業仕分けを行っているのか。素人である事は疑いも無い。こんな人たちに断崖絶壁の上の日本の医療を救う事ができるのかしら。


崖っぷち日本の医療、必ず救う!(民主党医療政策の考え方)
http://www.dpj.or.jp/policy/koseirodou/pdf/090731medic.pdf