よーし、お父さん頑張っちゃうぞ。

10月11日の日記で、文献を検索できなかったと泣きを入れてたけど、世の中にはちゃんと調べられる方がいらっしゃる。
http://d.hatena.ne.jp/zames_maki/20081006
のコメント欄、dappi_sitai様。若いのに偉いなー。しかも炉にアプしてくださるし。
http://iroiro.zapto.org/cmn/jb/jb.cgi?mode=dlkey&id=2877
pass=akihabara

原典はこちらです。
Lancet 2006; 368: 2219–25
Reduction in critical mortality in urban mass casualty incidents: analysis of triage, surge, and resource use after the London bombings on July 7, 2005

よーし お父さん 英語の苦手な君の為に訳しちゃうぞ。サマリーだけだけどw。英語の得意な君は原典を読んでね。

バックグラウンド 2005年7月7日のロンドンの爆弾テロは第二次世界大戦以来のイギリスで最も大きい大規模死傷者災害を発生させた。 この研究の目的は、事件における現地救急医療と病院内での医療の内容を分析して、リソース使用を最適化して、緊急時の死亡率を減少させるシステムを求めることである。
方法 この研究は、ロンドン全体の救急医療と1つのアカデミックなトラウマセンターとしての病院の治療をレトロスペクティブに分析したものである。 負傷のデータ、治療の結果、トリアージ、患者の流れ、リソース使用が、救急医療と入院記録などなどの解析で得られた。
調査結果 775人の負傷者のうち 56人が死亡し、うち53人は現場で死亡した。 55人の患者がトリアージで優先的に搬送され、うち20人の患者が瀕死の重傷だった。 緊急時死亡率は15%と低く、それはリソースが不十分なためではなかった。(つまり搬送された重症患者は20人中3人しか死ななかった、ということ。)
オーバートリアージ・レートは高度な救急チームがトリアージしたところで低下した。 ロイヤルロンドン病院は194人の死傷者を受けて、27は重傷として到着した。 最大の患者到着時には1時間18人の重傷患者が到着し、救急室のキャパシティーは15分でいっぱいになった。17人の患者に手術が必要で、264単位の血液製剤が15時間で使用された。これは通常の一日の病院のルーチンの血液使用量に匹敵する。
考察 緊急時の死亡率は、急速かつ高度な事故対応によって減少され、オーバートリアージに関係なかった。 病院の外科容量は繰り返し効果的なトリアージを行うことで維持できるであろう。 病院の全体のダメージコントロール哲学の実行が、調査を最小限に抑えて、急速に患者を決定的な治療に移す。