リアリティーの軽視

先の大戦の最大の敗因は、科学的、経済的リアリストが政治の中枢にいなかったことだと思う。
兵隊さんは死にものぐるいで頑張ったし、技術者は結構良い仕事していた。例えばレーダーの基礎研究で画期的な仕事をした日本人が複数いるのに、実用化では先を越されてしまう。(八木宇田アンテナとかマグネトロンとか)
すべてを把握するのは無理としても、何が本質なのか見抜くこと。オピニオンリーダーには必要なことではある。

で、TBS系のTomorrowである。最終話は当直なので録画してあった。(案の定見る暇なし)


財政難に陥った自治体が、お荷物の赤字病院を切り捨てて、リゾート開発に乗り出そうとする。病院は閉鎖され、スタッフは四散する。
リゾートのキャンペーン・イベントが張られる。市民病院存続の署名を必死で集める菅野美穂
と、強風で煽られ、やぐらが崩壊、火の手が上がる。下敷きになる市民たち。陣内孝則の娘、菅野も負傷。


閉鎖された病院に患者が運び込まれる。獅子奮迅の竹ノ内と菅野。しかし、陣内の娘が急性硬膜下血腫と診断、開頭が必要になる。そのとき、菅野がばったり倒れる。グレイ・ターナーみたいな出血斑が右下腹部に出現。腸管損傷、腹腔内出血と診断。大丈夫と菅野が言った直後に呼吸停止、挿管
そのとき颯爽とハイヒールで遠藤先生登場。頭は遠藤、腹部は竹ノ内と分担して手術に入る。
菅野を開腹して、出血多量。しかし当然輸血のストックはない。急遽院内の市民からA型の血液を集める。血圧低下、Vfにおちいる菅野。DCが効かず、心臓マッサージを続ける竹ノ内に菅野の思い出が去来する。
結局菅野は除細動され、手術は終了。抜管されたが意識がもどらない


院内では議員が竹ノ内にいちゃもんをつけているが、遠藤先生、陣内、岸辺らの反撃で撃退。
菅野が意識を取り戻す。


1年後、オープン病院として市民病院は復活する。以前のスタッフも継続して勤務している。20%も赤字が減ったと陣内がお喜びしている。
当直の夜明けに、屋上で菅野が竹ノ内に微妙なプロポーズ。めでたしめでたし。



さあ、つっこみどころ満載ですが、如何でしょうかっ。小生はあえて書きませぬ。(って、おい。)
個人的には遠藤先生カコイイ。
以前から菅野の演技は好きだったんだけど、物語全体にリアリティーなさ過ぎ。でもリアルに舞鶴とか夕張みたくやっても、ご期待の感動のドラマにはならないし。