なな先生、ご苦労様でした

産婦人科のなな先生がグログを閉じられる。

K先生が不起訴となって、続ける意義を見いだしがたいとのこと。
誠に残念だが、現役産科医としてブログを運営されるご苦労はいかばかりか。ましてや、コメントに律儀にレスを返されている。


最近外来で、産科危機の話をされる方が出てきた。しかし、理由をよく理解されていらっしゃらない。当方も「社会がおかしいんですよね」と場当たり的にお茶をにごすことが多い。

そんななか、実に克明に現場の空気を伝えてくださるブログは貴重だった。
冷静に、客観的に、信頼性の高い情報を発信する、畏敬すべきブログはあるが、なな先生の凄い所は「情」を前面に出しながら破綻しない所。その辺のバランスの感覚は熟練を感じた。特に、医療に対しなにがしかのトラブルを抱えた方への対応に、それを垣間みることがあった。

決して怒ってはいけない。しかし、その境地に至るにどれほどの修練が必要なのだろう。

いまのスタンスでブログを続けられるのは実に困難だ。多数の読者を抱えて、いい加減なことは出来ない。


なな先生、ご苦労様でした。