信じる者は救われない。

5年ほど前、「埋まらない急性期病床を療養型病床に変換したら。補助金を出します」みたいなお達しが厚労省から出た記憶があります。どのくらいの病院が従ったかは知らない。ただ、療養型病床というのは、病室の広さとか、病棟の構造とか、かなり要求が厳しいです。うちの病院は急性期を選択しました。これには事情があり、急性期病床1床あたり、結構な額の補助金地方自治体に入るらしいからです。
その舌の根も乾かぬうちに、療養型病床削減の方針が打ち出され、息をのみました。詐欺…?否、いわゆるはしご外しです。経営的に厳しくなった近所の療養型はなかなか患者を受けてくれなくなりました。先立つものがなければ、患者は受けれない。インセンティブなしに手のかかる患者さんを受けることができますか?

現時点でなんとかうちは運営されていますが、赤字が積もる一方。高齢化した看護師が数年後に一気に退職します。退職金支払がさらに赤字を増やします。このまま現体制を維持できるのか、きわめて不透明です。