スポイルド。

大学とか短大の教員をしている友人が多い。
彼らは一様に嘆く。
学生の質が低下していると。
論理的な思考ができないこと。
社会的な常識がないこと。
そこを指摘しても受け入れられないこと。
じじいの繰りごとにしか思われないらしい。
社会に貢献するという視点がないこと。
利己的な志向が強いこと。
あるのは根拠のない自信だけ。
論理的にやりこめると「それは理屈だ!」
なんて反撃するから「だが、正しいものの見方だ!!」
なんていってみたり。




しかし、これは日本のことだけでなく、ホームステイしてくる学生を見ると、どこの国の学生もおしなべてそうらしい。
ひどいのが米国、韓国。
意外にまともなのが中国。


自分が見てきた新卒の医師はそうひどくなかったよ、と言うと、
医学部と他の学部の格差が大きくなっていると。
医学部は劣化が比較的少ないそうだ。
それも、定員を増やすと分からんがね。


何がおかしいんだろうね。
きっと、みんな怒られていないんだろう。
ほめられることに慣れて、中毒状態だろう。
なにより、親が問題と。
自分が社会に果たす役割より
権利を主張することばかり覚えてしまったからと。


これから大変な時代になりそうですね。


今は眠れ、安らかに。

そうしてスポイルされ、
身の程知らずの地位につき
破綻し自滅する。
哀れなことだ。
「賢い」ということは、絶対的な意味で、ではない。
自分の社会における適切な立ち位置を認識できるということだ。
そして自分の行為がいかなる結果をもたらすか
的確に認識できることをいう。


人生たまに冒険することがあってもいい。
大きくなるためには。
しかし、、、人には、絶対的な器というものがある。
なまじ親父が偉いと、高いところにひっぱりだされる。
fateだ。
ため息しか出ない。
でも、そこでもがくのも人生。
予想外に成長することもあるかもしれない。
敗者には静かな眠りを。