つばさについて

鳥人間コンテストが、2年ぶりに開催された。
前回の驚異的な記録を塗り替えることはできなかった。しかし、この大会が航空界的に世界のトップクラスに君臨するものなのは疑う余地がない。
だから、この酔狂な大会が、この不況下で敢えて行われるわけである。
さらに、上海から参加チームが現れたのは驚嘆かつ慶賀すべきことである。
この頃鬱々とした気分で各紙を眺めている御仁は多かれと思うが、上海チームは過去の鳥人間コンテストのDVDを見て、参加の意を強くしたという。この規模でこの性能の人力機が乱舞する会は世界に類例を見ない。




昨今の情勢から、日本人が己の正当性を示すのは、科学分野において突出した業績を残すのみと感じる。

小生が一番感じたのは、羽ばたき機の福森氏の飛行。あれほどあぶなっかしくて、美しい飛行はないだろう。飛行距離にいかほどの意味があろう。そういう質の大会に成長したということである。


参考
http://www.fsinet.or.jp/~active-g/Hpahistory2.pdf