pseudo doctor

Pooh先生がとりあげてらっしゃった、偽医者が主人公の映画を見ました。
小生の感想は「これのどこが面白いの?」

田んぼの中を若い研修医が探しまくるとか、じいちゃんが生き返って大騒ぎとか。

良いと思ったのは、夜ランニング一枚で勉強してて「ぼく、ないんです、免許」のくだりとか、バイクで夕暮れに走り去る光景とか。

最近みた映画の中では比較的よく出来てると思います。言いたいことも分かる。でも、やっぱり、ねぇ。。。

同じ偽医者ネタで、こんなのがあります。

板尾創路のおかしさが、これに関しては全然伝わってこないです。多分話がありえない方向にそれていくのが笑う所なのでしょうが。
「免許持っていていたら失敗出来ない」とこだけは同感なのですが、それで連想するのはこのエントリです。

http://medt00lz.s59.xrea.com/blog/archives/2005/12/post_314.html
前半部分、強烈に面白いし、共感出来るのは、同業者の視線だからでしょう。



医療業界以外の方が偽医者を語るのと、業界内の人間が語るので、これだけ違うんだ。その視線の違いが面白いといえばそうなのかもしれません。
時々、外来患者さんに自分の症状から診断はこれに違いないから、これこれの薬をくれ、と言われることがあります。無論微笑みながら、はいはいと返事しています。だってそういう人が命に関わる病気なんて、ほとんど有り得ませんから。
みんな偽医者願望みたいなものがあって、医学の複雑さなんか全然想定してなくて、でも責任は取りたくないという。だって医者じゃないから。