世界は変わった

お年寄りと話すると面白いです。主に子育てについて。
昔は紙おむつなんてなかった。洗濯機もない。川で布おむつを洗った。無論旦那は手伝わない。
暖房器具は火鉢しかない。その上でおむつを広げて乾かした。
冬の朝、布団の上に霜がおりていた。
戦後、外国映画で紙コップを使い捨てにしているのを見て、なんて金持ちな国だと感心した。
サランラップを洗って再利用していた。
料理番組の先生は、卵の殻から白身を指でぬぐっていた。
。。。
で、現在我々は日々幸福を感じているのでしょうか。

日本医療の満足度について。
http://www.reuters.com/article/idUSTRE63E2TO20100415
退院して来た老人達は驚く。病院は様変わりしていたと。
医師は丁寧で、入院時治療方針をきちんと書類で教えてくれたそうです。

問題は、それが医療者のボランティアということ。
押し寄せる仕事の中で、どんどん雑用が増やされて来ました。
にもかかわらず、国民の15%しか満足してくれないのなら。
もう、頑張ってもしょうがないよね。そう感じていたし、いまも暗い気持ちです。
で、今、外来の患者さんたちに感謝されると、面食らうのです。

今の日本で、当たり前であることは、結構大変です。
要は、生きにくい世の中なのです。
労力がそれに見合う見返りを与えられない世の中なのです。
障害者の生きにくさがことさらにいわれている。世間の人情味が喪われているのは疑いようもないです。
満たされつつあることが、逆に不満を感じさせるのは皮肉なことです。
幸福を感じないというのは、ある種の傲慢かもしれません。
その辺は、nuttycellistさんに全くの同意です。