Nobody Knows

よく分からないのだが、特定検診というやつが始まるらしい。メタボ対策で、腹囲が85cmとかいうあれだ。
家人に知ってるか聞いてみたが「なにそれ?」実は一般大衆の誰も知らんのだ。
いや、原則中年の全員が受けなければならんのに、この時期に全然周知されていないのはどうしたことだろう。

基本的にやることは、血液検査と腹囲、身長体重血圧だから、どこででもできる。
しかし、当地の肝炎ウイルス検診が20-30%の受診率だったのに、お忙しい皆様が受診してくれるのか?

どうも、数年後から後期高齢者医療制度の10%、1兆円強を受診率の悪い保険者に押し付ける目論みらしい。
ババ引かないように勝手に頑張ってねー、と脳内実験を現場に押し付けているだけのような。

特定指導なんて、どう考えても病院でしか無理な内容なのに、管理栄養士とか、マンパワーが足りるのかしら?
これをビジネスチャンスと考えるお方もいるようだ。苦境まっただ中の中小規模の病院が、これを好機に患者さんを集めることもありらしい。
でも、自分たちが相手にしている筋金入りのDMの人たちですら、食事を記録してもらったり、運動を促すだけで一苦労なのに。
たった半年間でどれくらいの素人さんが成果を上げ得るのだろうか。
そもそも健康管理と言うものは自分に返ってくるから真剣に考えざるを得ないのに、結果が悪ければ赤の他人の病院が罰ゲーム食らう、という発想がどうにも理解できない。

ファーストフードの店で、幼少期から甘いシェイクやらフレンチポテトやらフライドチキンに慣らされた人たちの行動を変えるのは、それは大変だと思う。
戦後の食事欧風化で古来の食習慣・食文化を破壊しまくり、食糧自給率を下げ続けた反省はどこにあるのだろう。
本来、これは文科省とか農水省を巻き込んで当たるくらい難しく大事なテーマだと思う。
小手先でケチな発想で取り組んで、禍根を残してほしくないものだ。