3月10日

痛ましいことが起きた。
未曾有の国難といえば、66年前の3月10日に起きたことを思い出す。
あのとき、10万人と言う人が亡くなったはずだ。
猛火に追われ、隅田川で無数の死体があがったという。
言葉もない。
叔父がその時の体験を語っていたのを思い出す。
彼は東京で、奇跡的に命をつなぎとめた。
ぽつりぽつりと、当時の話を聞いた
あちこちに爆弾の穴があき、水が溜まっていたとか
食べるものがなくて、実家から芋とか米とかをリュックに詰めて帰ったとか
勉強どころじゃなくて、友人宅を転々としたとか
いろいろな話を聞いたものだ。
米国の空母が救援に駆け付けたと聞けば、彼は何と言ったであろう。