養子社会

ぼくらの同級生には「養子」という子が結構いた。超優秀な奴もいた。
最近養子なんてとんと聞かない。聞くのは異常な数のinduced abortionである。
なんでも、生まれる子供10万に対して2.5万の命が失われているとか。

貴様らが育てられないなら、俺たちが余程幸せにしてくれるわ。

そう思っている御仁も多かれと思う。とりあえず、後先考えず産んで頂いて、あとは育ててくれる人を探せばいいのではなかろうか。

子供がなくて、お家断絶の夫妻は喜んで育てるだろう。下心があっていいと思う。19世紀のフランスでは当たり前の話。


そんな子供たちは、過剰なスポイル親の魔手から離れ、勝手に好きなように大きくなってくれればいい。
切実なアイデンティティーの希求が生きる原動力になるのでは?